勃起障害の治療方法とメカニズム

勃起障害の治療方法は、その原因の数だけ存在しています。
勃起障害の原因はおおまかにはふたつのタイプに分類することができます。
まずは心因性です。
これは文字通り心が関係する原因であり、具体的には性的事柄に対する強い嫌悪感や恐怖心、またトラウマ、更には性的事柄に関係のない強い心配事や不安、ストレスなどがこれに該当します。
この場合の治療方法としては、カウンセリングや薬によって性的刺激を妨げている心の要因を明らかにすること、そしてそれを解消するための手段をとることが求められます。
それが解消できれば、性的刺激もじゅうぶんに感じることができるために勃起障害も解消しうると言うメカニズムです。
簡単にそれが明らかになって解消できると言う人もいれば、深層心因の場合は本人も認識していない、認識しようとしていないこともあるため、治療に時間がかかることも少なくありません。
そしてもうひとつのタイプとしては、器質性を挙げることができます。
たとえば高血圧や高脂血症、動脈硬化など血管や血流に問題が発生している、また糖尿病や脳疾患、脊髄に対してのダメージなどによって神経系統に問題が発生している場合などがこれに該当します。
この場合の治療法は、それらの疾患を治療すること、あるいはその症状の程度を軽くすることが求められます。
血管や血流、更には神経系統の支障が取り除かれ、しっかりと働いてくれれば、勃起障害の解消も見込むことができると言うのがそのメカニズムです。
また支障が発生している部分の機能をカバーするための薬、いわゆる勃起障害治療薬が使用されることも、この場合においてはあります。
そして器質性の中には薬剤性も含まれます。
抗うつ剤や睡眠薬、降圧剤など処方している場合、それらの薬効が神経系統などの機能に影響を及ぼす可能性もあるためです。
この場合の治療方法としては、主治医に相談したうえで薬の種類を変えることなどが挙げられます。